利用開始前の疑問
ログインした後、何をすればいいの?
ログイン後は、右上にあるメニューボタンからL-RADダッシュボードにアクセスしてください。
「未活用アイデアの新規登録」リンクから、未活用アイデア(これまでの成果の応用アイデアや、不採択だった申請書など)の登録を行ってください。みなさんが登録したアイデアを企業が閲覧し、興味を持った場合に声をかける、というしくみになっていますので、申請書を登録しない限りチャンスは増えません。
アイデアが盗まれることはありませんか?
L-RADにアップロードしていただいた未活用アイデアを閲覧できるのは、秘密保持規定を含む利用規約を順守する会員企業のユーザーだけですので、ご安心ください。
また、未活用アイデアの詳細情報を会員企業ユーザーが閲覧した場合、アップロードした情報提供者(研究者)にメールで通知が届くようになっています。
このシステムにアイデアを登録することで、特許性が失われませんか?
L-RADは研究者、会員企業および企業内の個人ユーザーすべてが秘密保持条項を含む利用規約に同意した上でのみ使用が認められます。守秘義務の下でのみ情報交換がなされますので、L-RAD内でデータを公開しても「公知」という扱いにはならず、特許性の喪失に繋がることはありません。
“「公然知られた発明」とは、特許庁の公表している特許・実用新案審査基準では「不特定の者に、秘密でないものとしてその内容が知られた発明」を意味するものと定め、守秘義務を負う者の間で意見交換が行われ、発明が秘密を保ったままである場合は「公然知られた発明」とはならないと運用しています。”
特許庁Webページ「発明の出願前における留意事項」より引用(2018年4月1日)
産学連携コーディネーターが登録することはできますか?
アイデアの所有者である研究者の合意があれば、可能です。
申請書登録に関する疑問
基本情報にどこまで書けばいいの?
閲覧した企業がわからなくても問題のない範囲内でお願いします。イメージとしては、学会の要旨レベルを考えています。
一度登録した未活用アイデアを取り下げることはできますか?
はい、可能です。登録した未活用アイデアの個別ページに、「下書きに変更する」「登録情報を削除する」リンクがございます。
他の研究者にも登録内容を見られてしまいますか?
いいえ、研究者間ではアイデアだけでなく登録者情報など、一切の情報が共有されません。研究者が見ることができるのは、自分がアップロードした未活用アイデアだけです。
競争的資金に申請中でまだ結果がでていない申請書も登録できますか?
はい、可能です。もし採択された場合、登録した申請書を「下書き」状態に変更または削除をお願いします。
民間企業や財団の研究費公募に出して不採択だったアイデアも登録できますか?
はい、可能です。
ただし、企業が作成した書式を利用している場合は書式自体が著作物になっている可能性がありますので、内容のみ他の書式に移し替えるなど、対応をご検討ください。
古い申請書をアップロードしてもいいのですか?
はい、問題ありません。生産プロセスの改善など、実装のフェーズに知恵が欲しい企業にとっては、最先端のアイデアよりもむしろ周辺技術が成熟した古めのアイデアの方が好まれる場合もあります。
共同研究者がいるアイデアも登録していいのですか?
共同研究者内で合意をとっていただければ、問題ありません。複数の研究者で共同して申請した研究費申請書についても同様です。
まだ科研費等に申請していないアイデアは登録できませんか?
可能です。これまでの研究成果の応用展開に関するアイデアなどの登録は歓迎です。
企業からの声がかかった際の疑問
L-RAD内で繋がった企業と、メールや対面などL-RAD外の連絡をとっていいの?
はい、問題ありません。L-RADはあくまでアカデミア研究者と企業との出会いのきっかけを提供するシステムです。
ただ、具体的な契約の条件などの話が始まる前に、所属組織の産学連携担当事務の方などに相談をしてください。
L-RADを通じて共同研究が開始された場合、大学の立ち位置はどうなるのか?
L-RADはあくまで研究者のアイデアを元に研究者・企業間のコミュニケーションのきっかけを作るためのツールであり、共同研究の契約は大学の通常のフローにもとづいて進めていただきます。
そのため、産学連携本部やURA室の方に研究者のサポートに入っていただき、契約を進めていただく形となります。
研究者と企業は、L-RADの中でいつまで関係を続けていくのですか?
L-RADの役割は共同研究のきっかけを作る部分までです。L-RAD外で行われる直接のコミュニケーションや条件交渉については、各自の判断で行ってください。