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研究費獲得だけでなく、出会いや刺激を得る場としての役割を期待します – 早稲田大学 高等研究所 田中宗 准教授

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私は大学教員という立場で理論物理学の研究を進めています。特に最近は、膨大な選択肢からベストな選択肢を高速かつ高精度に探索すると期待されている「量子アニーリング」と呼ばれる新しい計算技術の研究に携わっております。

公的研究費ではこの計算技術の基礎理論の構築を行っており、また産学共同研究では、実社会にこの計算技術を適用するための研究開発を進めております。そのような中、最近実感したことは、多様な業種の方々との交流、それによって得られた刺激が研究を進める上で大変重要であるという点です。株式会社リバネス主催の超異分野学会や、JST/NEDO主催のイノベーション・ジャパン―大学見本市などの研究展示会の場を通じ、多くの方々と出会い、産学共同研究を開始することができました。

L-RADは研究者にとって研究費獲得という役割があります。しかしそれだけにとどまらず、自身の研究を産業界の方々に知っていただく場、興味を持っていただいた産業界の方々との出会いの場、交流を通じた刺激を得る場としての役割を期待します。それにより私達のような若手研究者が飛躍的に成長するプラットフォームの一つとして展開していただきたいと考えます。

ShuTanaka