三井化学の次世代事業開発室は、その名の通り次世代の事業シーズを発掘することをミッションとしています。会社の中で、いわゆるオープンイノベーションを担う部署ですが、いかに外部のシーズ情報を収集するかが鍵となります。
新規事業の領域としてモビリティ、ヘルスケア、フード&パッケージングに注力していますが、次世代事業開発室としては、それらの周辺領域を幅広く見るつもりです。自ずとカバー範囲は広くなるので、L-RADのような取り組みがあることで、アカデミア研究者の皆様の多様なアイデアから新しい事業アイデアの創出に繋がれば良いと考えています。特に、国家戦略のようなトレンドから外れた研究テーマでも、企業から見ると大きな価値がある可能性があります。そうした研究に光を当てるしくみになると良いですね。
実は私自身、過去に北海道大学で助手として毎年科研費の申請書を書いていました。その経験から、申請書を作ることでアイデアが整理されることがわかっています。企業側の立場で見ても、わかりやすい形で研究者の皆様のアイデアを閲覧できるしくみには大きな期待を持っています。
三井化学株式会社
次世代開発事業室長
執行役員
福田 伸 氏